新電力の電気料金が値上がりしています

電気料金値上がりの背景は?

新電力の料金プランはさまざま

大手電力会社は発電事業者として卸売市場などに電力を下ろしてます。この市場から新電力は小売業者として調達して、一般の消費者・利用者に販売しています。この電力会社を選べるようになりましたので、料金プランも様々です。

電気代が5倍に!?

しかし2021年1月寒波の影響で価格が高騰しています。旅館やホテルなどではお客さんが減った上に、電気代が急激に値上がりしてびっくりしています。電気代が1月43万円。電気料金が先月の5倍になってしまいました。

市場連動型の契約に切り替え

新電力に契約して市場連動型という契約に切り替えました。市場連動型は卸売市場から調達した価格に連動して料金が変わってくれるシステムです。2021年1月、寒波の中で卸売市場の受給が悪化したので、価格は高騰し、一般ユーザーの価格も値上がりしました。この仕組みでは電気料金の予想がつかないのでちょっと困りますよね。仕入れ価格が安いときには電気代が節約できたはずなのですが、、

 

新電力の事業者も授業の経営が悪化している

新電力の事業者も事業の経営が悪化しています。調達費用が連日これまでの20倍ほどになってしまいました。そのため大変なことになってしまいました。しかし電気料金に上乗せしない固定プランの提供では年間の事業収支が赤字になってしまいそうです。

 

赤字で固定料金でも、途切れのない供給をお客さんに対して約束していかなければいけない

 

事業者もリスクを負っているということを強く認識しはじめています。

小規模事業者からは身売りの話も

比較的規模の大きいループでんき(Looopでんき)には、経営の厳しい同業他社から、顧客や事業の譲渡の相談が相次いでいます。

 

新電力業界としては踏ん張りどころで、お客様に迷惑をかけるようなことがないように、顧客保護に努めたい

と責任感を持っています。Looopのマネージャーの竹屋さんです。さすが新電力業界を引っ張る大手。。社会インフラですから、こういう責任感とビジョンが必要です。

電気料金急騰を抑える仕組みも検討

一方、卸売市場では電力の仕入れ価格が急激に変動した場合、一定以上に上がらないようにキャップをかける仕組みを検討していますが、結局上に張り付いていれば、結局利用者の負担が増えてしまいます。

再生可能エネルギー開発に注目


結局のところ電力の供給を十分準備するしかありません。が、発電所や発電方法に関しては、福島原発の廃炉が進まない上、地震などの災害が多いことを思い出している日本人。原子力発電は脱炭素社会の実現には効率のいい方法ですが、 リスクと言うより、結局、放射性廃棄物の最終処分場も決まっておらず、廃炉技術も完成していない状況で進めるのは危険というか無責任です。

 

Looopでんきのように再生可能エネルギーに比重を置いている新電力会社はこれからも安定して延びていきそうです。原発の海外輸出頼みだった東芝のような日本の大手電機メーカーは、原発の後始末の技術を確定させながら、風力発電や太陽光発電など、再生可能エネルギーに比重を移して欲しいと思います。